スギとは
日本の固有種であるスギは、主に本州・四国・九州に分布している樹種です。
人工造林されているスギがほとんどですが、秋田地方や屋久島などは天然スギの産地として有名です。
そんなスギは家具や桶、樽などに用いられることが多い木材です。
日本の樹種の中でも大きな割合を誇ることから、手に入りやすい木材として人気です。
スギ(杉)の特徴
- 香り:木材特有のさわやかな香りと甘い芳香が特徴
- 植林の木材で日本最多:スギは長い歴史と造林により、日本国土の約12%に植えられている
- 軽さと真っ直ぐな繊維:スギは真っ直ぐ成長する幹と、軽さが特徴
- 心材と辺材の色の違い:スギの心材と辺材は、色の違いがはっきりしている
- 経年変化:無垢材の1つであるスギは、経年変化が楽しめる点も特徴
用途
スギは主に建築の構造材、建具、天井板などに使用されます。その他には樽・桶・工芸品・割箸などの小物なども制作されています。
基本的にはやわらかい樹種なので硬さが必要な用途には向きませんが希に家具製作の現場などで使用される事もあるようです。
秋田杉で作られた「曲げ輪っぱ」や北山杉、吉野杉で作られた「床柱」なども有名です。
ヒノキとは
ヒノキは日本を代表する針葉樹であり、日本に植林されている針葉樹はスギとヒノキがほとんどです。 スギは戦後に人工造林によって増植されました。一方でヒノキは、スギに比べると希少価値の高い高級樹種です。 また世界最古の木造建築である法隆寺にも使用されている木材であり、現代では檜風呂が代表的な使用例となります。 それ以外にも家具やフローリングとして幅広く活用されています。
ヒノキ(檜)の特徴
- 香り:ヒノキは、一度嗅いだら記憶に残りやすい特有の強い香りが特徴
- 経年変化:家具やフローリングに使用される無垢材の1つであるヒノキは、経年変化により肌触りや木目、色合いが変化する。
- 軽さと強度:針葉樹は軽くて柔らかい特徴
- 心地よい肌触り:ヒノキの最大の特徴は、美しいツヤときめ細かい木目
用途
日本で最高品質の建材とされており、主に建材(土台、柱、梁、壁板、壁板、床板など)、外装材、家具材、バス材、サウナ材などに使用されています。 。 木材の特徴が強く、自然耐久性が高いため、和風の建物やインテリアによく使われています。
スギとヒノキの違い
内容 | スギ | ヒノキ |
---|---|---|
木目(年輪の模様) | 木目がはっきりしている | 木目が薄く、真っ直ぐに流れている |
節 | ツヤがない | 赤みとツヤがある |
木肌 | ツヤが少なく、年輪が浮き出やすい | きめ細かく、ツヤがあり美しい |
質感 | 軽く、柔らかい | 古くなるにつれ、硬くて重い |
香り | ヒノキほど強い香りはない | 特有の強い香りがある |